ホルモンバランスとは – ホルモンケア推進プロジェクト

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女性ホルモンを知る

ホルモンバランスとは

更年期を迎えるとエストロゲンレベルが低下する!?年齢と共に現れる体と心の不調の原因

 

 通常、女性の体は25〜38日で脳から出された指令に応じて、卵巣がエストロゲンや黄体ホルモンを分泌するというサイクルを繰り返しています。

ところが、40代になると、更年期を迎えた卵巣からのエストロゲン分泌が低下するため、脳は刺激が足りないと判断し、「ホルモンをもっと出しなさい!」と卵胞の成長を刺激するホルモンや排卵を促進するホルモンのレベルを上昇させます。こうして今まで保ってきたエストロゲンと他のホルモンのバランスがかわり始めます。

また、ホルモンのバランスが変化するのは、更年期に限ったことではありません。 脳は外部からのストレスの影響を受けて、指令そのものがスムーズに出さないこともあります。人間関係の悩みや不規則な生活、睡眠不足、過度なダイエットなどで月経周期が乱れた経験がある人もいるかもしれませんが、それらの原因もまさにホルモンバランスの変化によるものです。

エストロゲンの代わりとなるエクオール。2人に1人は産生できない!?

 卵巣機能の低下やストレスによって、分泌量が減ってしまったエストロゲン(卵胞ホルモン)によく似たはたらきをするものとして知られているのが、大豆イソフラボンです。 しかし、大豆イソフラボンのサプリメントを飲用したり、大豆を食事でたくさん摂るようにしても、つらい症状が改善しない方がいることが分かってきました。

大豆に含まれるイソフラボンには、主にダイゼイン・ゲニステイン・グリシテインの3種類が存在し、その中のダイゼインが、ある腸内細菌によって代謝されエクオールという成分が産生されます。このエクオールこそが、イソフラボン関連物質の中でエストロゲン活性が最も高いといわれています。またエクオールはエストロゲン作用により骨量も維持しますし、身体の錆び付きを落とすと称される「抗酸化能」を持つことも知られており、脂質代謝やメタボリック症候群に有効であるとも報告されています。

そのためエクオールを産生する腸内細菌が存在するかどうかで、イソフラボンの効き目に差が出てくると考えられています。しかし残念ながらエクオールの産生能には個人差があり、日本人の2人に1人はエクオールを産生できず、特に20代前後の若い女性ではエクオールの産生率は20%以下ともいわれています。実際に更年期障害の重いグループは軽いグループと比べ尿中エクオール排泄量が有意に低いことがわかっています。

エクオールを産生する腸内細菌を持っていない人でも、ダイゼインにも弱いエストロゲン作用があるため、エクオールを産生する腸内細菌を持っていない人でも大豆イソフラボンを摂取することに意味がないわけではありません。 ただ、期待する効果を得るためには、日々一定量以上の大豆イソフラボンを摂取し続ける必要があり、そのためには日頃の食生活を大きく変える必要があるかもしれません。

 

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