出来事を記す
ホルモンと心身の関係を知るための「ホルモンケア日記」
仕事で小さなミスが続いたり、特に理由はないのに泣きたくなったり、いつもなら気にしないことでイライラしてしまったり。そんなことが続いたと思ったら生理がきて、生理前だったからなのねと思うこと はありませんか。
大きなトラブルはないものの「なんとなく不調」な時期や状況を把握しておくことは、余計なトラブルを増やさないためにもとても重要です。そのためにはまず自分はどんなリズムで体や感情の変化があるのかをチェックすることから始めてみましょう。
ホルモンケア推進プロジェクトでは、こうした出来事を記すことでホルモンと心身状態を把握する日記を「ホルモンケア日記」と名づけています。
ホルモンケア日記の書き方
ホルモンケア日記に書くことは、①出来事(どんなことがあったか) ②感情(その時の気持ち) ③体調(その時の体調)です。
ホルモンケア日記は、一日の終わりにつけなくても、その時々、書きたいときに書いてもかまいません。その都度思いついた時に書くことだけでも、気持ちのリセットになります。
もちろん、なんにもないけどただ落ち込む時もあると思います。そんな時は①の出来事は特にないと書いていいのです。
1週間分の書き方例
ホルモンケア日記を書くツール

ホルモンケア日記をどんなツールでつけるかはあなた自身のライフスタイルに合わせて、続けやすいものを選びましょう。月経周期をスマートフォンのアプリで管理していたり、手帳に印をつけているという人にはぜひプラスして、ホルモンケア日記をつけてみましょう。ホルモンケア日記は、手軽に書けるもので、自分しか見ないものであることが大切。思い立った時に書けなかったり、使い勝手が悪かったりするとだんだん書かなくなってしまうので、いつも持ち歩いているものにプラスすることをおすすめします。ただし、SNSをホルモンケア日記にするのは避けましょう。思いつくままに自由に書けないことと、感情的になって書いたことが後々トラブルにもなる可能性があるからです。
ホルモンケア日記を続けるコツ
いきなり毎日書こうと気合を入れなくても大丈夫。途中で書けなかった日があっても気にする必要もありません。書きたいなと思ったら書く、書けない時もあるさ、という気楽さで始めてみてくださいね。ホルモン日記で大事なことは、「無理をしないこと」。日記を書くこと自体がストレスになったら元も子もありませんから。
ホルモンケア日記のメリット
ホルモンケア日記を続けることで得られるメリットはたくさんあります。
- スケジュールを立てやすくなる
- マイナスパターンが見つかる
- 気持ちが楽になる
PMSも含めて自分がなんとなく調子が悪い時期が分かるようになることもホルモンケア日記のメリットです。その時期には大きな決断をしないようにする、デートは控えめにするなど、予定を立てる際にも活用することができます。仕事や育児など自分だけで予定を立てることができないこともありますが、その分、家でリラックスする時間を増やす、睡眠時間を増やすなど、自分をケアすることも準備できるようになります。
人間関係がうまくいかないという時は、実はいつも同じパターンでトラブルになっていることが多くあります。相手のどんな言葉や態度に自分はよく怒ったり落ち込んだりしやすいかが分かることで、次に同じようなことが起きた時に冷静に対処できるようにもなり、人間関係がスムーズになります。そのためにも、相手のどんな言葉や態度に、どんな気持ちになってどんな反応をしたかを日記に書き留めておくことが大切です。
仕事や人間関係や家庭のこと、毎日忙しい女性はなかなか自分のことを振り返る余裕がありません。疲れもストレスもたまって、もうイヤだ!と爆発してしまった…なんて経験かある人は、日記で毎日ちょこちょこと吐き出すことでストレスをプチリセットすることができます。
自分の体調も感情も楽にすることができるホルモンケア日記。今日から気軽に始めてみましょう。